COLUMN
ゴムの製造現場 ~エアラバーの誕生~
こんにちは、buntaro®です。
10月入社の神戸っ子と同期の浪速っ子が、今回のコラムを引き継がせていただきます。
~前回までのあらすじ~
無限の組み合わせを持つ「合成ゴム」、「EVA樹脂」、「発泡剤」の合成で生まれるAIR rubber®。
厳しい職人の目と研究し尽くされた門外不出のマニュアルにより配合され、高温のニーダーとローラーで撹拌されたbuntaro®のAIR rubber®は、次にどうなってしまうのか!?
さて、前回はbuntaro®のAIR rubber®がもつ独特の感触を生み出すための必要な素材を、日々の気温や天候も考慮してしっかりと混ぜました。
次に、混ぜ合わされた素材を油圧式プレス機に投入するためのちょうどよい大きさのシート状にカットします。
小型のローラーから次々と送り出される素材が、職人さんの手によってピッタリの重さに素早く切り分けていきます。
切り分けられたシート達はまだ熱を持っているので、小さなベッドに寝かされて、扇風機の風でクールダウンさせます。
「ふ~。休憩やわ~。」
そしてここからが今回のメインイベント!
油圧式プレス機への投入です!
「どーも、油圧式プレス機です。」
30分ほど寝かされて粗熱を取った素材をプレス機の中に敷き詰めて、しっかりとプレスして加熱していきます。
この時、プレス機内の温度は約160℃まで上昇。混ぜ込まれた発泡剤に化学変化が起こり、素材の中で一つ一つが独立した気泡を形成します。これにより、耐久性と柔軟性を併せ持つAIR rubber®の特性が生み出されます。
高熱によりどんどんと膨らもうとする素材を、超強力な圧力でプレス機内に閉じ込めること30分…。
……ついにその力を開放する時が!
AIR rubber®の原反の誕生ですっ!
こんなにもドーン!と、でっかくなっちゃうとは!!
僕も初めて見たときはその迫力に驚きました!
その後、プレス機から取り出されたホヤホヤの原反たちは、完全に熱を取るため、大きなベッドに丸一日やさしく寝かされて、次の工程を待ちます。
以上、「ゴムの製造現場 ~エアラバーの誕生~」でした。
次回は眠りから覚めた原反たちの旅路をご紹介いたします。乞うご期待!
「おやすみなさい~。」